繊維機械の説明

「繊維機械について」〜紡ぐ・織る・編む〜

■■■■■はじめに
 人類が糸を紡ぎ、布を作りだしたのは、紀元前5,000年以前と言われており、人類が発明した最古の技術のひとつです。
布を作るために、紡ぐ・織るという基本は今日でも変わりません。その工程をいかに高速で、省力化するかというニーズが
繊維機械の発展を促してきました。
 他方で、繊維機械といえば鶴の恩返し、機織り機が有名ですが、今日では、高速機が導入され、また、高度な省人化を
実現し、工場にはほとんど人がいません。
 本稿では、綿花から糸、そして布が出来るまで。また、化学繊維機械や編機についても説明します。
 このような最新鋭の機器の供給を通じて繊維機械は皆さんの生活を豊かにしています。

 我が国の繊維機械の生産動向を概観してみると、我が国の為替レートが変動相場制へ移行し[昭和48年(1973年2月)]、
乱高下を繰り返しながら円高へとその水準を切り上げていく中にあっても、繊維機械の生産はそのほぼ太宗を占める輸出
向けを中心として伸張し、平成3年(1991年)に4,668億円で過去最高を記録しました。

 その後、更なる円高の影響等から、一転して減少傾向をたどり、平成11年(1999年)をボトムとしてその後緩やかな回復
過程にありましたが、平成20年(2008年)のリーマンショックを契機として一段とその水準を切り下げ、ここ数年は中国向け
輸出を中心として約2千億円台で推移しています。

 それでは、以下に、工程別に主要な繊維機械を紹介します。


1. 紡績機

2. 準備機

3. 化学繊維機械

4. 織機

5. 編み機